こういうミカンだって十分食べられるところはありますね。

この震災のなかでも以前と変わらないこと、
変わらない考え、変わらない人が逞しく見えるときもあり、
一方で、変わらないことに対し、こんなときでもそうくるかと、
これで変わらないなら…、と少々お困りに思うこともしばしば。

どうもオカシイなあということも色々見えてくるのでした。
かくいう僕自身もそうですけどね。

僕の場合、TUTAYAやGEOからレンタルしていたDVDを、
11日以降、返却しなければならなかったのですが、
お店は崩れてないものの、店内はバッキバキで閉店状態。
となると外にある時間外ポストに返却するということになります。

しかしそもそもこのゴーストタウンの様な街の状況下で、
しっかり期限に返しに来る人がいるのか？
と、自分でも少々バカバカしく思いながら返却期限日に行くと、
これが大勢いるんですね。ポストが溢れんばかりにギュウギュウ。

こんなときでも期限を守るのは良いことなのかどうか。
もちろん約束事を守るのは当然なのだけども…。なにか、ね。
生きるか死ぬかってときなのに。

それは諸外国から賞賛されているような、
こんな時でも見える日本人の良いところとは違う気がします。

ちなみに、早々に再開していた遠くのGEOに返却しに行くと、
今回は延滞金は一切いただいておりません、とのことでした。
こんなことがあったらやっぱりそうなりますよね。
かと言って３ヶ月ぐらい遅れたら微妙な気もしますけど。

先日、叔父さん夫婦にお風呂を提供したのですが、
夜は暗い状況ですから、安全上、まだまだ夜は出歩かないのが普通。
そんなわけでお風呂に来る人は昼過ぎをお勧めしています。

しかし、こだわり肌の叔父さん曰く。
「お風呂は食事の後、寝る前に入らなきゃなあ」

あまりに真面目に言うので苦笑、という感じでした（^^;）。
まあ、いつもだったら僕らもそうなんですね。
でもこの非常事態下なんですからちょっと早めでいいのではー、
と言ったもののそこは折れず、夜７時ぐらいにいらっしゃいました。
今現在の我が家だともう布団を敷いて就寝体制になっているところです。

こんなときでも些細なことで喧嘩してるということや、
煩雑な手続きを杓子定規に踏ませようとすることに比べれば、
スタイルを崩さない笑い話レベルのかわいいものではあります。

こういうこと、後であちこちでいっぱい出てきそうです。
変わらない、というより変われないこともあるのでありました。

例えば、ある日の昼食のおにぎり。
この包み紙に残ったこの海苔のカス、以前はどうしてました？
食べてた？捨ててた？あなたの今はどうでしょうか。