宮城県黒川郡富谷町にある、東急レクリエーションのシネコン
「109シネマズ富谷」の営業再開が今秋とようやく公開されました。
ちなみに、富谷町とは「エクレール/お菓子放浪記」の撮影が行われた
オープンセットが作られた町で、町の人々もエキストラで数多く出演し、
炊き出しなどの手伝いを町をあげて行ったというところ。
ちなみにちなみに、富谷町は「エクレール/お菓子放浪記」に
主人公のアキオ少年を応援する重要な女性・みどり役で出演した、
仙台放送「あらあらかしこ」出身の、杜野まこ さんの出身地です。
映画ともども、まこさんを応援してください。
さて、これで宮城県内の映画館は半数以上開くことになります。
(7月9日にリオーネ古川が再開予定。)
残るは大河原のフォルテと、仙台市泉区と仙台市宮城野区のコロナワールド。
果たしてこれらの再開の意思は如何に?
コロナはこのまま閉館の噂が真実味を帯びてきましたが。
震災直後、映画なんて見ている暇があったら、
という気持ちはここに来てようやく緩やかになってきた様に思えます。
それがなんの作用のお陰なのかはまだ図りかねます。
僕だって直後は、このときに役に立たないものとまで思いました。
劇場・DVD合わせて年間200本以上映画を見てきた人間でもそう思ったのです。
しかし、これまで見た映画がなんらかの力をくれたことも事実で、
それが心の片隅にあったことは、良いことだったのかもしれません。
今、県内の映画映像に関わる人たちも積極的に動いています。
9月17日〜19日には仙台短篇映画祭が今年も開催されます。
そしてその映画祭では、入魂の「3.11映画」が連日公開されます。
石巻では津波で建物を全て流された岡田劇場さんが、
県内各地で上映会を行うためにふんばっています。
映像コンテンツから宮城の復興ができないか考え、
それを実行するべくイベントを行っていく人達がいます。
皆の心に何かを灯すことができればと思うメンタルへの動き、
経済や人の動きに刺激を与えて形ある復興を見据える動き。
普段映画を見ない人たちからは、わかりづらいかもしれない。
しかし今、映画に携わる人々の想いは宮城では熱く燃えています。
映画のために、だけではなく、宮城の未来をも見ているのです。
これまで出会ってきた様々な人たちの考えは、
皆が映画を見て楽しんで、映画が経済復興の一助になり、
そして県外から映画制作にもロケ地観光などにも人が入ってくること。
映画を見よう。映画を届けよう。映画を作ろう。三つです。
それはたぶん、良いことなんだと思います。高尚ではなく、シンプルに。
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