2010-12-07
スパーロックは後者(自分自身を投げ打った体当たりですからね。)ですが、
今回はインタビューの仕方によってもその方法が現れていると思います。
彼は現地で、地位のある人物から道行く一般市民まで様々な人物と
インタビューを重ね、自分自身をも相手に晒していく。
その中で強硬な人達からは追い払われることもありますが、
概ねは穏やかに笑顔を交えながら溶け合っていく。
スパーロックの持ち味はそんな人懐っこさにあると思う。
じっと静かに捉え続けるやり方は彼の性分に合わないのだと思う。
なんでも自分の身を持って体験し、その身体と心で感じたことを"真実"と思う。
ときとしてそれは強い思い込みを招く危うさもあるのですが、
今この現在、誰かが伝えてきた情報を100%信頼して"真実"と思うことに
比べれば、彼のやり方と信念は見習うべき点もあると思う。
今回彼の辿り着いた答えは、ビン・ラディンは見つからなかった(当然だが)、
しかし、その途中で出会えた中東の人々は、-みんなテロリストと思っているが-
実際に会って話をすれば素敵な人々だった、というものでした。
それは人によっては、何を今更、今頃気づいたのか、と陳腐に映るかもしれませんが、
これは、その身を持って経験したと答えだということが重要なのだと思う。
無論、現地に行って観なければ分からないという思いに駆られて旅たち、
危険な目にあった方もいたと思いますので、スパーロックの挑戦を誰もが
できるとはいえませんが、とくにアメリカに住む人間が行ったということでは注目。
これからも体当たりし続けるでしょうスパーロックに乾杯。
でも、子供と奥さんに心配かけちゃ駄目だぞ!
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