「スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LOAD OF ELEMENTAL」は、
スーパーロボット大戦シリーズでSFCの最後の作品として送り出されました。
この作品の魅力はプレシアに他なりません。
…は!?今僕は何か言ったでしょうか?
さて1996年3月22日といえば、以前の記事で触れた様に、
この年の1月26日にPSで「第4次スーパーロボット大戦S」が発売され、
年末にはPS「新スーパーロボット大戦」が発売される年という、
業界だけではなく、スパロボシリーズそのものがディスクメディアに移行する年。
「第4次S」で音声がついた衝撃からまだ2ヶ月。
その余韻からまだ覚めぬかどうか微妙な時期ではあったものの、
音声無し(一部演出で音声有り。)の旧ハードにも関わらず、
40万本(「第4次S」が48万本)を売上げています。
本作はFC「第2次」〜SFC「第4次」まで登場したスパロボオリジナルキャラ、
「魔装機神サイバスター」とそれに関する設定のみで構成されたもの。
物語そのものは「第2次」「第3次」「EX」「第4次/第4次S」と繋がり、
主人公のマサキがサイバスターのパイロット(操者)となる経緯、
彼らがスーパーロボット大戦に突入するまでの出来事を第1部として描き、
「第4次」終結後の彼らだけの物語の決着をつける第2部を盛り込み、
ガンダムやマジンガーと並ぶ様な、一つの「原作」として昇華。
サイバスターは地底の空洞内に築かれた世界ラ・ギアスを主たる舞台とする。
「EX」において、大量のキャラクターやメカの追加と物語の歴史等の設定、
ラ・ギアスに存在するいくつかの国家を登場させ一気に設定を広げ、
主人公をマサキ他、ヒロイン?のリューネ、ライバルのシュウ、
オリジナルキャラのみに限定して彼ら主導でのストーリーをまわしたものの、
やはりガンダムやマジンガー達と入り乱れることによって、
いくつかの設定は断片的なものになり、繋がりが希薄なものもあった様に思います。
それをサイバスター単体でオリジナルキャラをしっかりと描くことにより、
本作で晴れてその存在感を確立することを達成しました。
「サイバスター」から「魔装機神」の世界を確立した頃と言えます。
後にも先にも、後発のオリジナルキャラ、SRXチームやATXチームなどは
他のオリジナルとともに描かれるため、ゲームでは独立をみません。
ところで、僕自身は当時はそれほど興味が強かったわけではなく、
前述の通り、時代は次世代機に向う世の流れのなかにあり、
温度があまり上がらず、購入したのは発売後しばらくたってからであり、
実際にプレイしたのはさらに1年ほどあとだった様に思います。
モチベーションが上がらないのも無理もありません。
この時は、今と違って魔装機神の世界が確立する前のこと。
コミカライズもグッズ展開もほとんど行われていないとき。
今までずっとガンダムら原作付きでやってきたところで、
オリジナルキャラだけでと言われても戦意が鈍ることも当然。
それに、この発売年1996年は高校三年生で寝ても覚めても受験勉強。
ゲームはほとんどが封印状態だったのですから。
この作品から受ける印象としては、鮮やかな色彩が乏しく思えました。
「EX」から原色調の鮮やかな色が少なくなっていき、
「第4次」ではブルーの機体もややくすんだ色になっていき、
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